ほんの少し前からですが、私はスマホのアプリで日記をつける習慣を続けています。
日記といっても、ただその日の出来事を淡々と数行でまとめるだけの簡単なもの。
書くのはたいてい翌朝になり、通勤電車の中でだいたい5分ちょっとほどかけて、前日の起床時間と日中から夜中までの出来事を思い出しながら記録をしています。
しかしこの際、日中にした仕事のことを書こうとしてはいつも「あれ?昨日は何をしたんだったけ?」と文字を打つ指が止まってしまいます。
そこからぼんやりと「あぁ、あんなことをしたな」と思い出しては書いてみるものの、どう考えても仕事量と時間との辻褄が合いません。
ぱっと頭に思い浮かぶことの他にも、細々とした雑務も諸々処理しているはずですが、次第に考えるのも面倒になり、思い出さぬまま終わってしまうことが多いのです。
ところがいざ出勤して自分の机につくと、PCで昨日のスケジュールやメールを確認せずとも、自然と昨日までの仕事内容は思い出されてくるもので、どうやら仕事に関することは、職場にいるとき以外は思い出す必要のない情報として、記憶の引き出しの奥の方に追いやられているようです。
一方、印象に残った本やお気に入りのブログ記事を読んだこと、好きなアーティストのライブ配信を聴いたことなど、些細なことかもしれませんが、少しの間でも、自分が好きだと思えることをして過ごした時間のことについては、日記を書いている最中にすらすらと頭に思い浮かんできます。
日記をつけ始め、こんな感じのことを繰り返しているうちに、結局、記憶に残るのは好きなことをして過ごした時間のことなんだな。という、考えてみればごくごく普通のことに改めて気づかされました。
平日は1日のほとんどを仕事に費やし、休日は無気力な過ごし方をしている今の生活。
いつか人生を振り返ったときに、「あれ?あの頃は何をしてたんだっけ?」と思い出せなくなるんてことがないように、本に例えると、ページ数スカスカの薄い冊子となってしまわないように、最初はちょっと疲れることもあるかもしれないけれど、好きなことや熱中できることに、もっと積極的に自分のリソースを割いていこう。
そう思いました。