思考ってナマモノ

雑記

ここで言うナマモノというのは、足がはやい(鮮度がすぐ失われる)ものという意味。

日々生活をするなかで考えたこと、閃いたこと、感動したこと、頭にきたこと。

私たちは多くの場合、それらを頭の中で整理、というよりは思考をグルグルとめぐらせて、スッキリしたりモヤモヤしたり、不安を募らせたり、またあるときには何かを決断したりしているのだと思います。

仕事に関することであれば、例えば上司の指示や同僚からのアドバイス、問題の原因や解決策など、大切なことは忘れてしまわないようにメモや記録で残すのが一般的。

しかし日常生活におけるこの「思考」は、わざわざ口に出したり文字として書出したりすることはほとんどなく、着想から構想、完結に至るまでを全て自分の頭の中で行いがちで、そしてその後、ふとした拍子に綺麗に忘れ去ってしまいます。

一度自分のなかで整理したはずのことなのに、何度も同じことで悩んだりするのは時間がもったいないし、自分の思考を客観視して整理することで感情をコントロールしたり、目標の達成に向けて取り組むべきことへのモチベーションを保ち続けるためには、自分の内省を紙に書出すいわゆるジャーナリングが効果的なんだろうと思います。

でも今回の話はそこまで深い考えのものではなくて、単に思考はナマモノなので、新鮮なうちにちゃんと保存しておくようにしていかないとね、というただそれだけのこと。

たまたま出会った素敵だなと思えるフレーズや考え方、無意識のうちにふと思いに耽ってしまったことや、思わず心を震わせてしまったときの感情など。

そういった自分にとってちょっと特別で、忘れることなくちゃんと大切に憶えておきたいと思ったことは、出会ったその瞬間を逃さないよう、乱雑でもオチがなくてもいいからとにかく書き残すように心掛けたり、またときには声に出すことで命を吹き込み、自分の言葉として外の世界へ送り出すようにしてみたりなど、そういう習慣を身につけることで、いつまでも自分や他の誰かの中に、色鮮やかに残しておくことができるのではないだろうか。

そんなことを考えてみただけです。

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